アジア通貨動向(18日)=横ばいか小幅高、株価上昇と原油価格下落で
2005年 08月 18日 木曜日 12:55 JST
[シンガポール 18日 ロイター] 18日午前のアジア通貨市場は、ほとんどの通貨が対ドルで横ばいか、
あるいは小幅上昇。アジア株式市場の回復と原油価格の下落が支援材料となっている。
台湾ドル は一時1カ月ぶり安値の1米ドル=32.12台湾ドル付近を付けたが、
0205GMT(日本時間午前11時05分)時点までに1米ドル=32.09台湾ドルに回復している。
台湾ドルは今週に入って約0.7%下落しており、海外資金の流出が一因とされている。
シンガポールドルと韓国ウォンは17日に付けた2週間ぶり安値から回復。
一方、タイバーツ は、ほぼ2週間ぶり安値となった17日の1米ドル=41.33バーツからやや上昇して
1米ドル=41.22バーツとなった。
あるシンガポールのディーラーは、「今のところ、株価の小幅上昇と原油(価格の下落)の組み合わせが
支援材料となっている。ただ、米ドルが対ユーロと対円で上昇し続ければ、アジア通貨を圧迫することになるだろう」
との見方を示した。
12日に過去最高値の1バレル=67.10ドルを付けた原油先物9月限はこの日、
1バレル=63ドルをやや上回る水準まで下落。アジア通貨、株式市場の支援材料になっている。
両市場は、原油高が経済成長を阻害するとの懸念を背景に、今週に入って弱含んでいた。
一方、前日が祝日のため休場となり、この日取引を再開したインドネシアルピアは軟調。
前日のアジア通貨の下げに追随する形で、前営業日比で約0.4%安の1米ドル=9940ルピアと、
約3年半ぶりの安値で推移している。
ディーラーらは、原油価格の下落がアジア通貨の支援材料になっているものの、
市場のセンチメントは依然として弱いと指摘している。
*0205GMT(日本時間午前11時05分)時点のアジア各国通貨の対米ドル相場は次の通り。
シンガポールドル 1.6586
台湾ドル 32.095
韓国ウォン 1017.70
タイバーツ 41.22
フィリピンペソ 55.88
インドネシアルピア 9930.00
マレーシアリンギ 3.7665
人民元 8.1002
ロイター
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