続報です。
【「不正盗聴」揺れる韓国 金大中氏の入院波紋】
金大中前大統領が突然、入院して韓国政界に波紋を呼んでいる。韓国では情報
機関による不正盗聴事件が政財界を揺るがしており、盧武鉉政権は先週、金大中
政権(一九九八−二〇〇三)下でも盗聴が行われていた事実を発表。金前大統領
は以来、体調を崩したとされ、発表をめぐって盧政権と金前大統領の対立も表面
化している。
金前大統領は十日に、「体調不良」と「微熱」の検診を理由に入院した。
韓国国家情報院は五日の不正盗聴事件中間発表で、金大中時代も盗聴していた
ことを公表した。
これに対して、金前政権与党の民主党は「盧政権の政治的な意図」「金前大統領
の影響力から逃れようという狙いだ」と猛反発。金前大統領の秘書は「国民の政府
(金大中政権)への冒涜(ぼうとく)だ」などと批判、盧大統領が「政治的な意図はな
い」と弁明するなど、両者の関係は険悪化していた。
前大統領の入院という事態を受けて、青瓦台(大統領府)は十一日、「発表では金
前政権で盗聴が行われていたとしたが、前大統領が盗聴を指示したとは言っていな
い」と弁明するという気の使いようだ。だが、「金大中責任論」も浮上、同氏に与えた
ダメージは小さくない。
韓国メディアの報道によれば、金前大統領の当時の言動には、盗聴抜きでは入手
しにくい情報も含まれていたとされる。
現職時代、「盗聴は絶対に許されない」と強調し、「人権侵害と戦った人生」を誇って
きただけに、「その心情はいかばかりか」と推察する金前大統領側近もいる。前大統
領は最近は食事ものどを通らなかったという。
一方、与党は困惑を隠せない。金前大統領はなお強い影響力を保持し、与党のウ
リ党には金大中氏の圧倒的支持基盤である韓国南部、全羅道出身議員が多いから
だ。無言の“抗議入院”で、来春に地方選を控えた与党は浮足立ってもきた。
ソース:yahoo
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050812-00000012-san-int