■ゲーマーの目:民主的「召喚」?(マサミネ)
<前略>
手元に1冊の漫画がある。その名も「嫌韓流」。広告代理店とマスコミ各社
がアヤシゲな「韓流」を演出するために、隠してきた事実、わい曲・偏向報道
などを、痛烈に指弾した内容だ。
小さな出版社の新人。初版はたった3万部……にもかかわらず、発表され
るやネットを中心に大評判となり、発売を期待する人々の予約が書店に殺到。
ランキングで軒並み上位になり、急きょ増刷した計10万部も即売り切れの見
込みらしい。
新聞やテレビが広告を流したわけでもなく……それでも、口コミ&ネットは
実社会を、それらに負けない勢いと速度で動かした。仮想世界でつながる
「個々人」は、ついに現実世界で「個々人のお金を動かし」て、1冊のヒット作
を生んだ。
−−別に、ネット万能論を語りたい、というわけではなく。
個々人が直接つながることが、社会的現象を作り、それが現実世界に形を
成していく……。そのことに、多くの人が集まって「召喚(しょうかん)獣」を呼び
出してるような(?)ダイナミズムを感じるのです。
もちろん、呼び出したもののすべてを無批判に肯定はできない。しかし、是
非は別として、その過程に新たな「マス」・コミュニケーションの幕開けを予感
するといいましょうか。
面白い時代になってきました。【マサミネ】
2005年8月5日
▽ソース:MSN-Mainichi INTERACTIVE
http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/game/etc/eyes/2005/masamine/05.html