【6か国協議】27日から北京で…政府見通し[07/12]

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46<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん
http://online.wsj.com/article/0,,SB112165176626988025,00.html?mod=opinion%5Fmain%5Fcommentaries
General Zhu Goes Ballistic
By DANNY GITTINGS July 18, 2005; Page A13

WSJ(米国版、寄稿):朱成虎少将の爆撃  By DANNY GITTINGS(WSJ・アジア)

人民解放軍の朱成虎少将が、アメリカの台湾海峡有事への「干渉」があれば中国は核攻撃を辞さ
ないと述べたのだが、これは最悪のタイミングでの発言というべきで、アメリカ国内での「中国
脅威論」が高まりつるある時に際している。彼の発言は、皮肉なことに外国人特派員を集めた中
国のイメージ向上の為の説明会の中でなされた。

アメリカ国内では中国の軍事力増強に関心が寄せられており、朱成虎少将の発言はブッシュ政権
に中国に対するタフな政策を要求するような圧力になり得るわけで、それはUnocal買収から元切
り上げまで、あらゆる問題に波及しかねない。

朱成虎少将の発言は大きな問題を含む可能性があるのだが、私を含めて木曜日の外国人特派員へ
の説明会に参加して彼の話を聞いた人は、これが事故の様な突発的なものではないことは明らか
である。

彼の話は私が、台湾海峡での通常戦力の衝突の場合の中国の反応について聞いたことから発生し
た。「アメリカと中国のバランス・オブ・パワーから見て、中国は通常戦力でアメリカに対抗で
きない」とこの人民解放軍の強硬派の少将は私に説明した。「もしアメリカが干渉するのであれ
ば、つまりアメリカが中国の領域にミサイルや精密爆弾の攻撃をするならば、私の考えでは中国
は核で反撃するだろう」

この答えに驚かされて、私は中国が「百とか、二百のアメリカの都市」への核攻撃の条件を説明
してくれるようにと述べた。それはアメリカが中国本土を核攻撃するという、ありえない前提で
のシナリオではないのか? 否、と少将は答えた。中国の艦船や航空機への通常戦力の攻撃でも
核攻撃は正当化し得る、という。そうした事態(航空機、艦船への攻撃)は、台湾海峡有事には大
変有りそうな話であるが。

別の特派員が少将に尋ねた。中国は先に核攻撃を行わないという政策を明言しているではないか?
すかす少将はこれを一蹴し、政策は変化するものだ、とのべた。それに、その政策は非核武装国
についてのものである。最後に少将は、彼の発言が個人的なものであると断り、戦争はおきない
と思うと述べた。

この発言について国務省のスポークスマンは「大変無責任なもの」と述べ、下院議員の一人は既
に対中政策の見直しをいっている。ペンタゴンは今週にも中国の軍事力増大の報告書を出すのだ
が対中強硬論が高まりそうである。

人民解放軍は、台湾を獲得するためには「西安より東の都市を犠牲にしても」はばからないわけ
なので、アメリカの中国脅威論は気にしないのかもすれない。ましてやUnocalの買収の成否など
は気にしないのだろう。
47<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2005/07/18(月) 15:26:10 ID:Odfkb0sQ
朱成虎少将はしばしば「戦争狂("warmonger")」と渾名される人で台湾有事での核攻撃につい
て、以前にも言及している。最近では前の太平洋艦隊司令官のDennis Blair提督や前国防省次官
のChas. Freemanとのパネル・ディスカッションでそれを述べている。

しかしながら、それは中国の軍事戦略が少将の言うものであることを意味するわけではない。中
国はアメリカの数百の都市を攻撃する核ミサイルを持ってはいないし、人民解放軍の高位の軍人
は、只一発のアメリカへの核攻撃でさえ中国共産党の終わりを意味し中国の大都市への被害を意
味することを理解している。朱成虎少将は中国の軍事政策の立案者ではなく、国立軍事大学教授
で、海外からの軍事関係の訪問者との意見交換が主な任務である。

朱成虎少将は大胆な発言にもかかわらず2004年に2ランク昇進し、継続して海外からの訪問者に
会っている。朱成虎少将の見解は中国の公式な政策ではないにせよ、中国軍部のトップには朱成
虎少将のそうした発言が国際的に流れることを良しとする考えがあるのだろう。

台湾海峡有事での核攻撃に触れたのは朱成虎少将画初めてではない。軍事科学アカデミーのLuo
Yuan将軍や人民解放軍のXiong Guangkai将軍が同じような発言をしている。後者はフリーマン
に対して1995年に「アメリカは台北よりもロスアンジェルスの心配をすべき」という有名なコ
メントを残した。

こうした核攻撃についての発言は、アメリカが、中国というのは、例えそれが政治的、軍事的な
自殺を意味するものであっても、核攻撃を始めるくらい基地外じみていると思わせる事を目的に
しているのかもすれない。ヘリテージ財団のLarry Wortzelは「それはパーセプション・マネジ
メント戦略だ」という。彼は朱成虎少将を過去十年余、知っているひとである。「一つの目的は
アメリカ国民に台湾海峡での戦争は戦うに値しないかもしれないと思わせることだろう」

朱成虎少将等の戦略はしかし逆効果で、中国への脅威論が高まる。中国はPRの問題を抱えてお
り、その解消の為に私達特派員が先の説明会に呼ばれたのだが。胡錦涛は昨年、中央軍事委員会
書記の座を譲り受けて以来、慎重に人民解放軍に対している。そして、私達が木曜日の説明会で
受けた印象から言えば、人民解放軍は国際的なイメージを気にせず台湾問題では攻撃を辞さない
ようなのだ。