米上院の有力者であるヘーゲル議員(共和党)は10日、
中国が人民元改革に応じなければ中国製品に高率の輸入関税を課すという
対中報復関税法案(シューマー・グラム法案)が上院で可決される可能性が高まっているとの見通しを明らかにした。ワシントン市内での講演で語った。
自由貿易推進派のヘーゲル議員自身はシューマー、
グラム両議員が今春に提出した法案を保護主義的だとして反対している。
ヘーゲル議員は「中国たたき」が強まる議会の状況を考慮すると、
いま採決されれば「法案は可決されるだろう」と指摘。
「問題は大統領の拒否権を覆すのに必要な票数(上院議席の3分の2以上)を獲得するかどうかだ」と述べた。
同法案は4月上旬、2006年度予算関連法案に組み込むことがいったんは固まった。
だが上院指導部とシューマー議員らの協議で、
単独の法案として7月末までに採決することで妥協が成立していた。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20050611AT2M1100I11062005.html