【ロンドン10日共同】主要国(G8)首脳会議(グレンイーグルズ・サミット)財務相会合に出席するため
訪英している谷垣禎一財務相は10日夜(日本時間11日未明)、スノー米財務長官と会談し、
中国の人民元の早期改革が必要との考えで一致した。谷垣財務相は会談で、「中国は大きな経済であり、
過剰流動性のような状況が見られる」と話し、中国の景気過熱に懸念を表明。スノー長官が
ドルに対して事実上固定されている人民元問題を取り上げると、「中国の果断な対応が必要だ」と応じた。
人民元問題で対中圧力を強める米側に日本も歩調を合わせ始めており、
日米両国は中国政府への働き掛けを一段と強める見通しだ。
人民元改革の円相場への影響について、谷垣財務相は「人民元が動いた時、(円も)同じ方向に動くとの見方があるが、
そうは思わない」と述べ、必ずしも円高要因になるとは限らないとの見方を示した。(共同通信) - 6月11日6時36分更新
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