日中の外務次官による総合政策対話が前日に引き続き14日、谷内正太郎事務次官と
戴秉国(たいへいこく)次官との間で北京で行われた。中国側からの提案により、第2回
総合政策対話を6月中にも日本で行うことで合意した。
今回初めて開かれた総合政策対話は2日間で計15時間に及び、歴史問題、反日デモ、
東シナ海ガス田開発問題、北朝鮮の核問題など幅広い議論が行われた。中国側は、歴史
問題についての考え方を詳細に説明。反日デモの破壊行為に対する謝罪はなく、決着に
は至らなかった。
外交筋によると、日本側からは北朝鮮核問題について、日米中韓露5カ国による協議
開催の考えを伝えたが、中国側はあくまでも6カ国協議を通じた問題解決の主張を繰り
返したという。
谷内次官は「中国が日中関係の将来について友好的、建設的な関係に強い熱意を持っ
ていることが確認できた」と述べ、初の総合政策対話を評価した。
ソース:毎日新聞
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20050515k0000m010137000c.html