不法滞在、新たな手口 中国人胎児を偽装認知
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040806-00000000-san-soci 埼玉2人逮捕 日本人に謝礼30万円
日本人の男に胎児を認知してもらい、生まれてきた子供に日本国籍を取って
自分も日本での長期滞在資格を取得しようとした中国人の女が、公正証書原本
不実記載・同行使の疑いで埼玉県警に逮捕されていたことが五日、分かった。
日本滞在資格を得るための新たな手口で、同県警によると、このような摘発は
全国で初めて。県警は背後に中国人犯罪組織が関与している可能性もあると
みて、二人を仲介した中国人の男の行方を追っている。
県警国際捜査課と鴻巣署に逮捕されたのは、東京都北区の無職、中国籍、林玲
容疑者(二七)と、胎児を認知した埼玉県新座市の無職、田中和人容疑者(五七)。
調べによると、林容疑者は約五年前に来日し、不法滞在期間に入っていた昨年、
同居していた中国人男性の子供を妊娠。昨年十月、田中容疑者と一緒に埼玉・
川口市役所を訪れて、胎児を田中容疑者の子供と装って虚偽の認知届を提出した
疑い。
両容疑者は東京都新宿区の自称貿易商の中国人の男(五三)の仲介で知り合い、
田中容疑者は胎児を認知後、林容疑者から謝礼として三十万円を受け取った。
両容疑者は容疑を認めているという。
自称貿易商の中国人は中国に逃亡したとみられるが、同県警はこの中国人が
胎児の偽装認知を十件以上仲介したとみて全容解明を進めている。
(つづく)