インドネシアのユドヨノ大統領は4日、訪問先のキャンベラでハワード・オーストラリア首相と
会談し、今年末にマレーシアで開かれる第1回東アジアサミットへの豪州とニュージーランドの
参加を支持することを明らかにした。
スマトラ沖大地震とインド洋大津波で被災したインドネシアに大規模な支援を打ち出した
豪州への“お礼”の意味合いがあり、急接近する両国関係を象徴している。
東アジアサミットは昨年11月にラオスで開かれたASEAN(東南アジア諸国連合)と
日中韓の首脳会議で開催に合意。
ただ、参加国については中国が「ASEANプラス3(日中韓)」の枠内にとどめたい考えの一方、
日本は域外への拡大を提唱しており、意見が分かれている。
参加国は5月のASEANプラス3外相会合までに決まる見通しだが、インドネシアが
豪州とニュージーランドの参加支持を表明したことで、今後の駆け引きに影響を与えそうだ。
豪州とインドネシアは99年の東ティモール独立をめぐる騒動で対立したが、
最近はテロ対策での協力などを通じて関係が急速に改善していた。
両国間は99年にインドネシアが一方的に破棄した安全保障協定を新たに
締結することで基本合意している。
ソース:
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/america/news/20050405k0000m030153000c.html