29日午前の東南アジア株式市場は、インドネシア・スマトラ沖で大規模な地震が発生し、
死者数が現在確認されているだけでも数百人に上ることを受け、総じて下落した。
中でもマニラ市場の下落幅が大きく、またジャカルタ市場は約4週間ぶりの安値に下落した。
0426GMT時点で、マニラ市場<.PSI>は2.77%下げ、約2カ月ぶりの安値水準。
同市場の総合株価指数は8日に約5年半ぶり高値をつけて以降、11%超下落している。
ジャカルタ市場は2.38%安。
シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数(STI)<.STI>は0.47%安。
クアラルンプール市場<.KLSE>は0.23%安。
バンコク市場<.SETI>は0.06%安。
ジャカルタ市場では、アストラ・インターナショナルが4.2%安、ダナモン銀行が5.2%安となり、下落を主導した。
地場ディーラーらによると、過去3営業日続落したことで市場の地合いはすでに弱かった。
売りの大半は外国人投資家によるものという。
在ジャカルタの外資系投資銀行のあるアナリストは、「地震に対する条件反射的な
反応かもしれないが、(地震が)売り圧力に勢いを加えたことは確かだ」と述べた。
マニラ市場では地場ディーラーらによると、地場投資家らは4月の納税期限を前に現金を得るため、
通信大手のフィリピン・ロング・ディスタンス・テレフォンや主要コングロマリット(複合企業)の
アヤラ・コーポレーションといった優良株を売ったという。
外国人投資家は今月、米国債10年物の利回りが上昇を始めてから、既に売り越しに転じたという。
シンガポール市場ではハイテク株が下落を主導。
ベンチャーが4.4%安、STATSチップパック、クリエイティブ・テクノロジーはともに1.8%安。
ディーラーらによると、ベンチャー株36万6000株もの大口取引が、
1株13.50シンガポールドルと、28日終値より約2%安い水準で成立したことが、
シンガポールのハイテク株全般の下落を引き起こしたという。
クアラルンプール市場では、マラヤン・バンキングが1.7%安。
バンコク市場では、クルンタイ銀行が配当落ちを31日に控え、4.3%安。
ディーラーらは、今週60社余りが配当落ちを迎える中、バンコク市場は
より弱地合いになると予想している。
ソース:
http://www.reuters.co.jp/financeNewsArticle.jhtml?type=marketsNews&storyID=8019879 関連スレ:
【速報】スマトラ島付近でマグニチュード8.5の地震[03/29]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1112029621/