【経済】そっくり社名:香港で無断登録 日本メーカー、改善要求へ
1 :にゃんにゃん ◆777777v/bc @WBSにゃんφ ★ :2005/03/26(土) 07:23:40 ID:???
電子情報技術産業協会(会長・安藤国威ソニー社長)は25日、日本の大手電機メーカーとそっくりな
社名が香港で勝手に登記され、中国本土で電機製品が大量に生産、販売されているとして、政府の
「知的財産権侵害調査制度」に基づき、救済を申し立てる方針を固めた。今年4月にスタートする
同制度の申請第1号になる。申し立てを受けて政府は、香港特別行政区政府に対し、協議を申し入れ、
登記制度の見直しや商標権侵害の取り締まり強化を求める。
同協会が申請するのは、三洋電機、東芝、日立製作所、松下電器産業のブランド名の保護。
香港では、企業の設立登記の手続きが簡単で、世界的に有名なブランド名や社名、登録商標を
商号にしても拒否されない。現地の裁判で取り消しが認められても、強制的に抹消する制度がないため、
そっくり会社側の自主的な抹消手続きを待つしかないのが実情だ。
そのため、そっくり社名は4社だけで「香港三洋国際集団」「日立電器集団」など110件以上
登記され、一つを抹消しても次のそっくり社名製品が出回るといういたちごっこが続いている。
香港で登記されたそっくり社名の中国メーカーは、その社名をつけた電機製品を全土に展開する
代理店網で販売する。消費者が日本メーカーや現地法人の製品と勘違いして買う可能性が高い。
その結果、正規品の販売が圧迫されているだけでなく、故障や事故の苦情が日本メーカーに寄せられ、
ブランドイメージの低下にもつながっている。
日本メーカーも手をこまねいているわけではない。松下電器は02年、香港の裁判所で「香港松下電器」
という会社の登記取り消し訴訟に勝訴した。しかし、1件ごとに裁判していては、続出する
そっくり社名に対応し切れない。そこで、電子情報技術産業協会は「香港での制度、運用面での
問題点が商標権侵害の原因になっている」として、申し立てを決めた。
政府は今後、同協会の提出資料を審査し、申し立てから45日以内に制度適用の是非を決定。
適用する場合は、香港政府に対し、▽商標権侵害の実態調査▽そっくり社名の登記拒絶▽強制的な
登記抹消手続きの導入−−などの措置を求める。
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kigyou/news/20050326k0000m020167000c.html