日本を訪問している馬英九・台北市長が、台湾海峡両岸双方が互いを挑発するような行為を
やめるよう呼びかけました。
2日から日本を訪れている馬英九・台北市長は4日朝、東京都内のホテルで、東京と横浜の
華僑同胞との朝食会に出席。熱烈な歓迎を受けました。
馬英九・台北市長は、WHO世界保健機関が定める健康的な都市の条件を検討するため
東京都と横浜市を視察していると、訪問の目的を説明するとともに、中共が台湾に対する
武力攻撃の法的根拠として制定を目指しているとされる反国家分裂法についても触れました。
馬英九・台北市長は、自分は台湾独立を主張してはいないが、昨年12月に行なわれた
中華民国の国会議員選挙、第6期立法委員選挙で野党側が勝利したあとで、中共が反
国家分裂法制定構想を打ち出していることは理解しがたいと述べました。
馬英九・台北市長はそして、両岸双方の交流は日増しに頻繁になっており、互いが相手を
挑発するようなことはやめ、交流と信頼を進めることで緊張を和らげるべきだと主張しました。
馬英九・台北市長は、現在の台湾における政局についても言及しています。馬英九・台北
市長は、先月24日に陳水扁・総統と第二野党親民党の宋楚瑜・主席が会談したことで、
政局は安定に向かっているとした上で、自分は中華民国政府は中華民国の名称を台湾に
改めることや憲政改革など思想的な問題にこだわらず、政策の焦点を経済、治安、国民の
生活の面におくべきだと思うと述べました。
馬英九・台北市長は4日、総務省を訪れるとともに、石原慎太郎・東京都知事、中田宏・横浜
市長らと対面して、5日に帰国する予定です。
ソース:台湾国際放送 05/03/04
http://www.rti.org.tw/Japanese/