北朝鮮による拉致問題に取り組む「特定失踪(しっそう)者問題調査会」
(荒木和博代表)は25日、「拉致の可能性を否定できない」として、新たに
行方不明者18人の名前や経緯などを公表した。
調査会が拉致の可能性を否定できないとしているのは計198人になった。
これとは別に33人は「拉致の疑いが濃厚」としている。
調査会によると、18人は1948年から2003年にかけ、北海道や兵庫県、
京都市などで行方不明になった当時18−56歳の男性14人と女性4人。
このうち平本和丸さん=失跡当時(20)=と敏昭さん=同(21)=の兄弟は
朝鮮半島からの引き揚げ者。和丸さんは48年、大分県中津市の友人宅に
滞在した後に失跡し、和丸さんを捜していた敏昭さんも50年、この友人の家に
滞在後、消息を絶った。友人の所在は確認できていない。
また調査会は、既にリストアップしている愛媛県出身の大政由美さん=
同(23)=と新潟県出身の中村三奈子さん=同(18)=が韓国で行方不明に
なっていることから、韓国の新聞に広告を出すなどして情報提供を呼び掛ける
ことを決めた。
http://www.sankei.co.jp/news/050225/sha092.htm