盛大の新浪株買収でネット業界「戦国時代」に突入
中国オンラインゲーム最大手ベンダーの盛大網絡(SHANDA)が、中国三大ポータルサイト
の一つである新浪網(SINA)の株式19.5%を取得し、筆頭株主となったことが、中国の
インターネット業界に大きな波紋を呼んでいる。中国新聞社は、業界全体が「戦国時代」に
突入するだろうと評している。23日付で中国新聞社が伝えた。
ゴールドマン・サックスの報告書では、盛大と新浪の連合の2005年における売上は計
4.7億ドルとなると予測。そのうち53%が盛大、47%が新浪によるとしている。純利益は
計1.76億ドルとしている。なお、現時点での両社の資産評価額の合計は42億ドルと
なっている。
また、「盛大の新浪株取得は、敵対的買収ではない。新浪の買収は、盛大の発展戦略に
見合ったもの」として、双方の上層部がともに納得した形での買収であるとの見方を示した。
盛大と新浪が提携すれば、SMS(ショート・メッセージ・サービス)やインターネット広告、
eコマース(電子商務)、オンラインゲームなどの超大型総合ネット企業が誕生することになる。ゴールドマン・サックスは、新浪のライバルである捜狐(SOHU)や網易(NETEASE)、騰訊(テンセント)などにとって大きな脅威となると予測している。
業界関係者は、インターネット業界は、分化、再編という新しい時代に突入していると分析。
しかしゴールドマン・サックスは、捜狐、騰訊、網易などが、買収ターゲットになる可能性は
低いとしている。
ソース(サーチナ):
http://news.searchina.ne.jp/2005/0224/general_0224_001.shtml 毒薬条項で「待った」 買収危機のポータル・新浪
オンラインゲーム最大手の上海盛大網絡が、ポータルサイト大手・新浪の株式を大量に
取得した。これを受け、新浪は22日、会社の買収価値を落とすための毒薬条項(ポイズン・
ピル)を発動した。これにより、盛大網絡のさらなる新浪株取得はほぼ食い止められる
見通しだ。
毒薬条項は、米国などで広く応用されている敵対買収対策の一つ。よく見られるのは、敵対
買収による株式取得が一定比率(通常10〜20%)に達した場合に、自社の他株主に新株を
好条件で発行するという規定を会社定款に盛り込むケースだ。これにより買収者の持ち株
比率を下げ、買収のコストを上げる狙いがある。
業界関係者はこれについて、「新浪の毒薬条項の効果は大きく、盛大網絡が取引市場を
通して新浪株の買収を図るのは、莫大なコストのため、ほぼ不可能になった」としている。
ソース(人民日報):
http://www.people.ne.jp/2005/02/23/jp20050223_47813.html