【入管】 タイ人のメサビさんに事実上定住への道-南野法相[12/21]

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756 名前:【ドイツのトルコ移民問題その1(歴史と暮らし)】 投稿日:04/12/24 21:43:33 ID:GQLOi6YN
●トルコから出稼ぎ労働者(数年で帰国予定の一時的労働力)として1961年以降
の高度成長期に数十万人を呼び寄せる。
●1973年石油ショック大不況。ドイツ政府は帰国促進と移民受入れ激減措置を実施した
が、逆に移民は家族や結婚相手の呼び寄せ・定住化。移民流入が大幅に増えた。
●移住者数は1967年18万人→1981年46万人(70年代に大幅増)
●現在、全移民人口は人口の10%弱・約750万人(トルコ人200万人以上で最大)、
●現在、不法移民100万人以上と推定。
●トルコ移民のドイツ国籍取得(帰化)は改正移民法前で30%程度。トルコ国籍を捨て
たくないため申請少とも。(注:よくドイツ国籍は血統主義で外国人に厳しいと言われるが
違う。既に1991年に改正外国人法で居住地主義になり、長期居住労働者は取得できる)

●トルコ移民の失業率は実に約20%にのぼる。これはドイツ平均の2倍。
●トルコ移民は大都市の移民集中地区に居住(ベルリンのクロイツベルク区など)。
●この移民集中地区が不法移民受入れの温床に。

●トルコ移民家庭は、両親(特に母親)がトルコ語であるため、その子はドイツ語が下手
か会話不能であることが非常に多い。政府は近年、ドイツ語教育を強制(2002年〜)
●トルコ移民子弟は学習能力低く、公教育で問題発生。低進学率、低学歴。
●トルコ移民子弟に対するトルコ民族教育も人権上実施されている。
●トルコ移民子弟のドイツ国籍取得は1991年から非常に簡単に。さらに2002年成立の
改正移民法でも簡略化された。ただしトルコ国籍を捨てたくない子弟がやはり多い。
●定住化が進むにつれ、トルコ移民の出生率も大幅に下がったと言われる。
●移民第一世代は今60代、社会保障給付を受け取る側。そのため政府は帰国補助金
を出して帰国を促進。しかし効果なし。
参考:ベルリン在住トルコ人の日常生活と生活意識
http://www.google.co.jp/search?q=cache:gGo7k-P2DToJ:home.hiroshima-u.ac.jp/rcrg/publication/anreg/ANREG9-3.pdf+%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%B3%E7%A7%BB%E6%B0%91+%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84+%E7%94%9F%E6%B4%BB&hl=ja
775 名前:【ドイツのトルコ移民問題その2(改正移民法)】 投稿日:04/12/24 22:18:53 ID:GQLOi6YN
●ドイツでは200万人以上の大量のトルコ移民と100万人以上の不法移民に対し、自国民
の失業(10%超・430万人)を先に解決すべきであるという声が高まり、大きな社会問題に。
●その結果、2002年3月成立の改正移民法によって、これ以上、移民人口の総数を
増やさない政策へと大転換した。(改正移民法は04年07月に発効済)

●よく誤解されているが、この改正移民法は「不法移民を禁止し、総合的に移民の総数を制限」
するものである。移民を緩和する法律ではまったくない。
http://www.gakushuin.ac.jp/univ/let/germ/deutsche/landeskunde02/zuwanderung/z-fragen.htm
●野党キリスト教民主社会同盟CDUは改正移民法では生ぬるいとして、さらに厳格化を主張。
●バイエルン州(保守系)は、この法律が違憲だとして憲法裁判所に提訴。02年12月に違憲
判決。後ほぼ同内容で妥協(04年5月)

●改正移民法に関する各派の主張のまとめ
@与党社民党シュレーダー「(労働人口確保という)未来への投資でドイツが生まれ変わる契機」
A政府内の声 「国内の失業問題を解決せずに、外国人労働者を増やすのは本末転倒」
Bシュトイバー首相候補(バイエルン州首相・保守)は「外国人のドイツ社会への統合を前提に
すれば、受入れは限界に達している」「同法を改正して門を狭める」
821 名前:【ドイツの外国人労働者の流入】 投稿日:04/12/24 23:52:37 ID:GQLOi6YN
●50年代 戦後の荒廃からの復興
* 戦争による若年人口の不足 ⇒ 外国人労働力の導入

自動車工業・炭坑における労働者不足
⇒ 周辺諸国との労働力派遣協定(イタリア・トルコ・モロッコ等)

1961年、トルコ・ドイツ間に労働力派遣協定成立
国家に管理された“Gastarbeiter"
数年で帰国させる予定の単なる一時的な労働力として想定されていた。

●60年代 高度経済成長期
* 雇用の増加、労働力不足 ⇒ 大量の外国人労働者の需要
* 外国人労働者の長期滞在 ⇒ 家族の呼び寄せが一般化

理由:トルコ本国の慢性的な雇用不足、政治不安
⇒ トルコ人労働者はそのままドイツにとどまる。
外国人労働者の定住化

●70年代
* 1973年、石油ショック ⇒ 経済後退 ⇒ 雇用の減少
⇒ 労働者の流入の制限 ⇒ 欧州滞在労働者の帰国への躊躇
⇒ さらなる滞在・定住化
* EC諸国以外から新規労働者の流入禁止
⇒予想に反して“家族呼び寄せ”を理由とする大量のトルコ人の流入
家族を持ち、本国を直接しらない2世・3世が増加
理由:彼らの生活基盤が完全にドイツになってしまったため ⇒ トルコ人の定住
http://www.gakushuin.ac.jp/univ/let/germ/deutsche/landeskunde02/zuwanderung/z-arbeit.htm
829 名前:名無しさん@5周年 投稿日:04/12/25 00:17:34 ID:oqY7Is8u
>>821続き
●もう一度書き込みますが、特に70年代が読みどころです。
家族呼び寄せにより、予想外にトルコ人が増えてしまった。
そして妻がいるからドイツで2世が生まれ、定住化が促進される。

●「出稼ぎ⇒家族呼び寄せ⇒出産⇒二世誕生⇒定住」という流れです。
実に見事な流れですね。

●このタイ人少女の話とやや似ていないですか??

●もしも入管が「本国の嫁さんか婚約者も連れてきていい」と許可
するようになれば、ドイツのトルコ人とまさしくソックリに
なりますね。



<70年代(ドイツにおけるトルコ人の流入)>

* 1973年、石油ショック ⇒ 経済後退 ⇒ 雇用の減少
⇒ 労働者の流入の制限 ⇒ 欧州滞在労働者の帰国への躊躇
⇒ さらなる滞在・定住化
* EC諸国以外から新規労働者の流入禁止
⇒予想に反して“家族呼び寄せ”を理由とする大量のトルコ人の流入
家族を持ち、本国を直接しらない2世・3世が増加
理由:彼らの生活基盤が完全にドイツになってしまったため ⇒ トルコ人の定住
http://www.gakushuin.ac.jp/univ/let/germ/deutsche/landeskunde02/zuwanderung/z-arbeit.htm
835 名前:【ドイツのトルコ移民問題その1(歴史と暮らし)】(改訂版) 投稿日:04/12/25 00:31:19 ID:oqY7Is8u
●トルコから出稼ぎ労働者(数年で帰国予定の一時的労働力)として1961年以降
の高度成長期に数十万人を呼び寄せる。
●1973年石油ショック大不況。ドイツ政府は帰国促進とトルコ出稼ぎ受入れ禁止を
実施したが、予想に反して“家族呼び寄せ”で逆にトルコ人が増え、しかも定住化。
こうして出稼ぎ者が家庭を持ち、ドイツ生まれの二世が誕生。(ちなみにトルコ男性
は母国から婚約者を呼び寄せることが今でも多い)
●実際に移住者数は1967年18万人→1981年46万人である(70年代に大幅増)
●現在、全移民人口は人口の10%弱・約750万人(トルコ人200万人以上で最大)、
●現在、不法移民100万人以上と推定される。
●よくドイツ国籍は血統主義で外国人に厳しいと言われるが、それは誤り。既に
1991年に改正外国人法で居住地主義(長期居住労働者は簡単に国籍取得可)。

●トルコ移民の失業率は実に約20%(ドイツ平均の2倍)。低賃金労働に従事。
●トルコ移民は1980年以降誕生した大都市の移民集中地区(ゲットー)に居住
(例ベルリン・クロイツベルク区)。この80年代生まれのゲットーが不法移民受入れ
の温床(居住者がトルコ本国の貧困層である親族・縁者を呼び寄せてしまう)

●トルコ移民家庭は、両親(特に母親)がトルコ語であるため、その子はドイツ語が下手
か会話不能であることが非常に多い。政府は近年、ドイツ語教育を強制(2002年〜)
●トルコ移民子弟は学習能力低く、公教育で問題発生。低進学率、低学歴。
●トルコ移民子弟に対するトルコ民族教育も人権上実施されている。
●トルコ移民子弟のドイツ国籍取得は1991年から非常に簡単に。さらに2002年成立の
改正移民法でも簡略化された。ただしトルコ国籍を捨てたくない子弟がやはり多い。
●定住化が進むにつれ、トルコ移民の出生率も大幅に下がったと言われる。
●移民第一世代は今60代、社会保障給付を受け取る側。そのため政府は帰国補助金
を出して帰国を促進。しかし効果なし。<その2(改正移民法)へ続く>
836 名前:【ドイツのトルコ移民問題その2(改正移民法)】(改訂版) 投稿日:04/12/25 00:35:02 ID:oqY7Is8u
●ドイツでは200万人以上の大量のトルコ移民と100万人以上の不法移民に対し、自国民
の失業(10%超・430万人)を先に解決すべきであるという声が高まり、大きな社会問題に。
●その結果、2002年3月成立の改正移民法によって、これ以上、移民人口の総数を
増やさない政策へと大転換した。(改正移民法は04年07月に発効済)

●よく誤解されているが、この改正移民法は「不法移民を禁止し、総合的に移民の総数を制限」
するものである。移民を緩和する法律ではまったくない。(下のリンクに詳しい解説あり)
http://www.gakushuin.ac.jp/univ/let/germ/deutsche/landeskunde02/zuwanderung/z-fragen.htm
●野党キリスト教民主社会同盟CDUは改正移民法では生ぬるいとして、さらに厳格化を主張。
●バイエルン州(保守系)は、この法律が違憲だとして憲法裁判所に提訴。02年12月に違憲
判決。後ほぼ同内容で妥協(04年5月)

●改正移民法に関する各派の主張のまとめ
@与党社民党シュレーダー「(労働人口確保という)未来への投資でドイツが生まれ変わる契機」
A政府内の声 「国内の失業問題を解決せずに、外国人労働者を増やすのは本末転倒」
Bシュトイバー首相候補(バイエルン州首相・保守)は「外国人のドイツ社会への統合を前提に
すれば、受入れは限界に達している」「同法を改正して門を狭める」
CCDUベルリン中央選挙区リーペルト候補「ドイツに外国人ゲットーは容認できない。集中居住禁止を。」

参考:ベルリン在住トルコ人の日常生活と生活意識(国籍取得の法制度の詳しい解説あり)
http://www.google.co.jp/search?q=cache:gGo7k-P2DToJ:home.hiroshima-u.ac.jp/rcrg/publication/anreg/ANREG9-3.pdf+%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%B3%E7%A7%BB%E6%B0%91+%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84+%E7%94%9F%E6%B4%BB&hl=ja
842 名前:【ドイツのトルコ移民問題その2(改正移民法)】(改訂版) 投稿日:04/12/25 01:03:18 ID:oqY7Is8u
>>838
そうですね。
何度もドイツのトルコ人を帰そうとしたが、帰らない(w

●新規受け入れは石油ショックの1973年に停止(それ以降は家族呼び寄せのみ)
●しかし家族呼び寄せだけで、今でも毎年7万人!ほど入ってくる
●総数は200万人を超える
●しかも不法移民が半端ではない(100万超過)。トルコ人ゲットーに大量にやってくる。
●1983年からは高額の「帰国補助金」で帰国を促すが帰らない
●1992頃から、ドイツ人若者グループに襲撃されたり、居住区を焼き討ちされているが
それでも帰らない。
●ドイツにいれば低賃金労働者だが、本国トルコで見れば高給取りである。
●ドイツではそれなりに手厚い社会保障を受け取ることができる。高齢化し
たトルコ人には大きな魅力。

これは絶対に帰らない。氏んでも帰らない。逆に増えるだけ。w