日本経団連の奥田碩会長=似顔、経済同友会の北城恪太郎代表幹事、日本商工会議所の
山口信夫会頭は5日、都内でそろって年頭会見した。この中で被害が拡大している
スマトラ島沖地震への政府の対応について、奥田氏は「憤まんやるかたなかった」と述べ、
強い不満を表明した。
奥田氏はスマトラ沖地震に関連し、年末年始に世界各地で哀悼の意を表する動きが
広がったことに触れ、「だれも日本ではそういうことをしなかった」と指摘。500億円という
援助額には一定の評価を示しながらも、「またしても日本の顔が見えない」と語った。
北城氏も「救援活動は海外の方が先だった」と主張。自衛隊の初動について「すぐに出て
いけるように法制度を含めて検討しておくべきだ」と話した。
経済政策について三氏は郵政民営化などの改革の実行を要求。山口氏は少子化対策を最優先
課題に挙げ、「長い時間がかかる問題だけにすぐに取りかからなければならない」と強調した。
奥田氏や北城氏も外国人労働者の受け入れや税制の改革を含めた幅広い対策が必要と指摘した。
日経新聞
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20050105NT002Y35705012005.html