サムスン電子、半導体事業に2兆5000億円投資
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20041206AT1C0600506122004.html 【ソウル=玉置直司】韓国サムスン電子は6日、半導体事業に2010年までの6年
間で25兆ウォン(2兆5000億円、1ウォン=約0.1円)の設備投資をする新戦略を
決めた。世界シェアトップのメモリーだけでなく、携帯機器向け半導体なども重点
分野に加えた。資金力だけでなく、巧みなマーケティングで高いシェアを奪取する
同社の攻勢により、この分野を得意とする日本の大手半導体メーカーの戦略見直し
につながりかねない。
6日は同社の半導体事業への進出30周年にあたり、この日開かれた「半導体戦略
会議」で、携帯機器向け半導体など5分野で世界シェア一位を目指す方針を打ち出
した。投資の大半はメモリーやシステムLSI(大規模集積回路)向けだが、(1)携
帯機器用プロセッサー(2)薄型表示装置向け半導体(3)イメージセンサー(4)携帯機器
用メモリー(5)カード用IC――など「携帯機器向け半導体」を新たに重点製品とし
た。サムスンの半導体部門の設備投資額は02年は2兆1900億ウォン、03年3兆9600
億ウォン、今年5兆7700億ウォンと急拡大中。今後も年平均4兆ウォン以上の投資
を続ける。