さよなら『じゃぱゆきさん』
比紙報道 看護師OK・興行NGに不満
【マニラ=青柳知敏】フィリピンの有力紙「インクワイアラー」は二十五日、日本政府が
人身売買対策として検討しているフィリピン人女性の入国制限と、日本側がフィリピン人
看護師などを新たに受け入れる自由貿易協定(FTA)の妥結見通しを
「さよなら『じゃぱゆきさん』、ようこそ『看護師さん』」−との見出しで伝えた。
一面トップで扱われた記事は、東京発のAP通信電をタガログ語に訳して掲載。
近く合意する見通しの両国のFTA交渉で、一定人数の看護師と介護士を日本側が受け
入れる一方、歌手やダンサーとして出稼ぎする女性の実態を米国務省に「人身売買」
と指摘された日本政府が、興行ビザの資格審査強化を検討していることに触れている。
この報道にフィリピン労働雇用省筋は「米国がにらんだエンターテイナーの女性を閉め
出して、清潔なイメージの看護師を受け入れるのが日本の本音なのか」と反発。
興行ビザを申請中というマニラの女性(24)は「記事が本当なら、ものすごく多くの
若い女性が失業する」と嘆いている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20041126/mng_____kok_____000.shtml