尹国防長官「北朝鮮=主敵は言語道断」
http://japan.donga.com/srv/service.php3?biid=2004111718238 尹光雄(ユン・グァンウン)国防部長官が最近、来年1月に発刊される「2004年版
国防白書」で北朝鮮を「主敵」と明示する表現を削除するべきだという意見を明らかに
したことが、16日までに分かった。国防部長官が国防白書の主敵概念について直接意見を
明らかにしたのは初めて。
16日、国防部関係者によると、尹長官は今月12日、国防革新と関連した課長クラスの
幹部たちとの懇談する席で「これまで国防部がなぜ主敵概念を使ってきたか理解できない。
主敵概念を適用すれば南北間の観光が可能になるのか」と話したという。
尹長官はまた「国防部が『軍事的な主敵』という表現を使うのは理解できるけど、ある日
突然『ある国が主敵だ』とするのは言語道断だ」とも述べたという。その上で「軍事政策は
国の外交安保政策の下位概念であり、主敵問題もそうだ」とし、「主敵は外交通商部など
外交安保政策を総括する省庁で設定し、語るべき事項だ」と指摘したという。
このような尹長官の発言からみて、2004年版の国防白書では、これまで議論になってきた
「北朝鮮=主敵」という内容の表現や概念がなくなるものとみられる。最も新しい2000年
国防白書では「国防目標は主敵である北朝鮮の現実的な軍事脅威などから国を保衛すること」
という表現が用いられている。