トヨタ、インドネシアで新型ミニバンの生産開始
【ジャカルタ=武政秀明】トヨタ自動車(愛知県豊田市)は1日、インドネシアで、アジア、中東
向けを主体とした8人乗りの新型ミニバン「キジャンイノーバ」の生産を始めた。
同日、現地生産子会社のカラワン工場(西ジャワ州カラワン市)で、第1号車のラインオフ
式典と現地報道陣向けの新車発表会を開催した。
キジャンイノーバは、トヨタが主にインドネシア国内向けに開発し、1977年から現地生産
している多目的車「キジャン」の最新モデル。先月、タイで生産開始した新型ピックアップ
トラック「ハイラックスヴィーゴ」に続き、トヨタが「IMV」のプロジェクト名で立ち上げた新た
な世界戦略車の第2弾となる。イノーバは、英語で革新を意味する「イノベーション」を
語源とした。
インドネシアで年8万台を生産。同国で年7万台を販売し、1万台を輸出する。生産立ち上げ
の総投資額は約3億6000万米ドル(約396億円)。
現地販売価格は1億3650万−2億2000万ルピア(164万−264万円程度)で、ガソリン
エンジン車(排気量2000cc)とディーゼル車(同2500cc)で構成する。同日の発表会で
トヨタの豊田章男専務は「このプロジェクトがインドネシアの発展に貢献できることを期待したい」
と語った。
IMVは日本以外の海外地域で部品調達から生産・販売までをほぼ完結するトヨタの新しい
取り組み。構成する各種部品の現地調達率は東南アジア諸国連合(ASEAN)域内で95%
と、ハイラックスヴィーゴ(96%)と同様に海外生産車としては高水準とし、コスト競争力を
高めた。
キジャンは2003年にインドネシアで約7万4000台を販売。乗用車に比べ税金が3割以下
となる商用車ベースの多人数乗り車の需要が大きい同市場で、約3割のトップシェアを握る
トヨタの基幹モデル。新型車の投入で、トヨタは1−6月で前年同期比5割増の約7万3000
台を販売した、同国におけるビジネスを一層強化する。
ソース(FujiSankei Business i.)
http://www.business-i.jp/news/car/art-20040901204123-ZBDQAEOABG.nwc 関連
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