中国:デジカメ産業と市場保護に国家規格制定へ
発信:2004/09/09(木) 16:39:59
中国情報産業部によると、デジタルカメラの標準規格が2004年末までに制定される見通し。
玉石混合の中国デジタルカメラ市場が整備されると同時に、
中国国内のデジタルカメラ産業やメーカーを保護するものとして期待がかかっている。8日付で信息時報が伝えた。
この規格は、2002年末から制定作業が始まっていた。
全国照相機械標準化技術委員会が中心となって起草し、わずか1年あまりで最終稿を完成。
現在、国家標準化管理委員会に提出され、認可を待つばかりとなっている。
これによって、デジタルカメラの外観やデザイン、構造、機能、ソフト、画質、電池などの14分野における製造技術の規格が設定される。
そのほか、テスト実施方法や使用説明、梱包や輸送などについても定められる。
標準規格の制定には、市場の秩序化と消費者権益の保護という側面がある。
技術規格は粗悪製品の参入を防ぎ、市場の安定を保つことになる。
また、現在輸入されている製品の多くは中国の一般消費者の使用習慣にはそぐわないと指摘されていた件について、
特に、中国語での機能メニューや説明書に不備が目立つという現状がある。今回、説明書に対しても企画が適用されるもようで、
混乱防止につながりそう。
現在、デジカメのほとんどのコア技術は海外メーカーが握っている。
日本メーカーが数千件、米国が1000件あまりであるのに対し、中国の大手メーカーが獲得した特許は非常に少ない。
DVDの特許ライセンス料で憂き目をみた中国には、その二の轍を踏まぬよう、デジカメに対しては、事前に国家規格を制定、
何とかして中国国内のデジタルカメラ産業を保護したいとの思惑がある。(編集担当:中村彩)
http://news.searchina.ne.jp/2004/0909/it_0909_001.shtml