岩手県は29日、仙台市の業者が輸入、販売した中国製のダイエット食品を飲んでいた県内の30歳代女性が死亡していたと、発表した。
食品からは、国内で製造・販売が禁止されている医薬成分「シブトラミン」が検出された。
同県は販売の中止と回収を指示、同県から連絡を受けた宮城県と仙台市は、業者を立ち入り調査した。
岩手県によると、このダイエット食品は「V・L(ビーナス・ライン)21」。仙台市青葉区の「ランドエース」が輸入、販売していた。
女性は7月4日、盛岡保健所管内の病院で死亡。死因が分からなかったため、
県が、この女性が普段から飲んでいた「V・L21」の成分を調べたところ、シブトラミンを検出した。
病院では、女性の死因がシブトラミンによるものかどうかは分からないとしている。
「V・L21」は、岩手、宮城両県などで1万箱以上が販売されたとみられる。両県は、商品の購入者に服用中止を呼びかけている。
シブトラミンは、アメリカやドイツなどで肥満症の治療薬として医薬品の承認を受けている。心拍数の上昇などの副作用があるとされる。
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20040729i413.htm