この5年間でエイズ、B・C型肝炎、マラリアに汚染した血液の一部が市中に流通し、19人が感染したことが確認された。
輸血による感染被害者はエイズ7人、肝炎8人、マラリア4人など。ソウル中央地検刑事2部(部長、成始雄)は29日、
血液検査・管理問題などの責任を問い、大韓赤十字社(韓赤)傘下・中央血液院長の洪ソン杓(ホン・ソンピョ、57)氏ら
元・現職役職員27人を業務上過失致傷および血液管理法違反などの容疑で非拘束起訴した。
検察の関係者は「ずさんな血液管理を理由に関連者を司法処理するのは初めて」とし、
「司法処理対象には全国16の血液院のうち、13人の院長(現職10人、退職3人)が含まれている」と述べた。
検察の調査の結果、韓赤傘下の血液院は採血・血液検査・血液供給のあらゆる段階で管理に問題があったことが明らかになった。
血液院は01〜03年、献血対象でないB・C型肝炎患者9人から採血した後、誤って肝炎陰性と判定した。この血液は15人に輸血され、
このうち8人がB・C型肝炎に感染した。血液院の職員には、検査対象の血液やプレートの順序を取り違えたり、
検査結果を誤って入力するなどのミスもあった。このため、マラリア保菌者の血液が輸血された8人のうち4人がマラリアに感染した。
エイズ血液に対する管理はもっとひどかった。血液院の関係者らが、エイズウイルス潜伏期である3人の血液を流通させたことで、
輸血を受けた7人がエイズに感染した。このうち3人はすでに死亡している。特に、1次検査でエイズ陽性判定を受けた献血者51人の場合、
血液院の職員らが献血者の名前を誤って入力したことで、146件の血液が輸血用として流通した。
http://japanese.joins.com/html/2004/0729/20040729202926400.html