大阪市が資本金の約50%を出資する第三セクターの荷役会社「大阪港埠頭ターミナル」が
平成十四年、下請け業者に指示して、米国産のブロッコリーに安価で商品価値が落ちる中国
産を混入させ、米国産として約二十六トンを出荷していたことが二十三日、明らかになった。
同社の廣部公一社長らが記者会見し、事実関係を認めた。また、輸入カボチャでも産地偽装が
あったことを認めたほか、韓国産ミカンを和歌山・有田産の箱に詰めて出荷された疑いも浮上
するなど、農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法(JAS法)違反にあたる
可能性もあるという。
(中略)
また、この日の会見で、同じ平成十四年に、トンガ産のカボチャ計二十トンを担当者の独断で
メキシコ産の箱に入れて偽装して出荷し、担当者を厳重注意の懲戒処分にしていたことも認めた。
カボチャ偽装の懲戒処分は公表していなかった。
さらに、下請け業者の関係者が十二年ごろに、韓国産のミカンを和歌山・有田産の箱に詰めて
出荷したと証言していることを明らかにし、現在調査を進めていることも認めた。
今春に匿名での投書を二度受けて調査を開始し、今月二十日に事実関係をつかんだという。
廣部社長らは「消費者や取引先におわびしたい」と謝罪したが、「担当の部長らが判断したこと。
私どもは知らされていなかった」と釈明し、会社ぐるみの“偽装工作”を否定した。
■関淳一・大阪市長の話 「消費者の信頼を裏切る行為であり、市民の皆様にご心配をおかけした
ことをおわび申し上げる。会社を監理する立場として、筆頭株主として厳正に調査し、事実関係を
明らかにするとともに、再発防止に努め、早急に消費者の信頼回復を図りたい」
http://www.sankei.co.jp/news/040723/evening/24iti001.htm 【社会】"中国産は猛毒検出で敬遠" 米産ブロッコリーに中国産混ぜ出荷
http://news13.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1090544878/