韓国の小中学生約千二百人が来年一月、能登空港のチャーター便を利用して七尾市へ修学旅行に訪れる運びとなった。
七尾市が姉妹都市の韓国・金泉(キムチョン)市に派遣している職員の働き掛けで誘致に成功した。
能登空港を利用した海外からの修学旅行受け入れは初めて。旅行期間中に利用するバスや宿泊先、観光施設、食事などは
すべて七尾市内の業者を使う条件となっており、同市への経済効果が期待されている。韓国からのチャーター便は昨年七月以来となる。
日程は三泊四日、または四泊五日で、ソウル市内を中心とした六校前後の小学三年から中学二年生までが参加する。
チャーター機は能登空港への乗り入れ実績があるアシアナ航空か大韓航空で調整する方向で、百五十人乗りクラスの機材を使い週二、三便ずつ、
一カ月間に計八便程度を運航する。先陣として八月、約百二十人が大阪を経由して四泊五日の日程で訪問する。
韓国の修学旅行は、同学年が全員参加する形ではなく、毎年、「日本体験」などのテーマで児童生徒から希望者を募り実施している。
七尾への修学旅行はソウル市内に本社を置く専門の大手代理店「レジャーライン」が企画する。
七尾市は五年前から金泉市に職員を交換派遣しており、昨年四月からは観光客誘致を目的に高木伸安主事(30)=市長公室秘書課付=を派遣していた。
高木主事は現地で営業活動を展開、今年三月に三団体の誘客にこぎ着けたのを手始めに、レジャーラインにも修学旅行誘致を図っていた。
同社は八月の修学旅行生の滞在先を大阪に決めていたが、現地視察で七尾湾の豊かな自然と温泉に高い評価を示し、急きょ、七尾に変更した。
先陣の修学旅行は八月九日から四泊五日の日程で行われ、ソウル市内の小中学生が七尾を訪問する。
海水浴やキャンプ、陶芸、カヌー体験、和倉温泉での温泉入浴体験などが検討されている。
http://www.hokkoku.co.jp/_today/H20040718001.htm 七尾市は1975年に金泉(キムチョン)市と姉妹都市提携を結びました
http://www.city.nanao.ishikawa.jp/contents/page/kinsen_3.htm