【公害対策】中国環境保護総局、昨年の国家環境保護重点都市の環境管理・改善に関する報告を発表［07/17］

中国の大気汚染、ワースト１は山西省の臨汾市

中国環境保護総局は、昨年の国家環境保護重点都市の環境管理・改善に関する報告を発表した。
対象となった１１３都市の一部で大気汚染が深刻化しており、ワースト１は山西省の臨汾市だった。
新華社電が伝えた。

以下ワースト１０は、陽泉、大同、石嘴山（せきしざん）、三門峡、金昌、石家荘、咸陽、株洲、洛陽
の順で、地方都市の大気汚染対策の遅れが目立つ。

背景には、環境保護に対する地方政府の予算不足や都市・産業整備の遅れがある。

長春、ハルビン、武漢、湛江（たんこう）、北海、重慶（じゆうけい）、ラサなどの都市では生活排水
処理率が低水準にとどまっている。また、ハルビン、ウルムチ、貴陽の一般廃棄物処理もかなり
低い水準にあるという。

大気汚染では、ディーゼル排気ガスなどに含まれ、ぜんそくなどを誘発する粒子状物質の大気中
濃度が少し改善されてきた。統計データによると、昨年、中国国内の４７の環境保護重点都市の
大気中の粒子状物質と二酸化硫黄の濃度の平均値は２００２年に比べやや低下した。

粒子状物質の濃度が低下したのは、北京、瀋陽、南京、連雲港、鄭州、西安の６都市。二酸化硫黄
の濃度が顕著に低下したのは太原、重慶、瀋陽、南昌、寧波、長沙の５都市だった。

水質改善で大きな成果をあげたのは、南京、杭州、寧波、アモイ、南昌、鄭州、西安の８都市。

環境保護総局の汪紀戌（おうきじゆつ）・副局長は「昨年、各都市で急速な経済成長に伴い、汚染
物質の排出量も増大した。だが汚染対策を強化しているため、全体では、２００２年に比べ、ばら
つきがあるものの汚染が低下傾向にある」との見方を示した。同局は今後も汚染防止対策に力を
入れる方針だ。

汪副部長によると、都市環境基準の達成目標を導入したことで、海口、珠江、湛江、桂林、北海
などの各市が成果をあげた。環境汚染対策が良好なのは南通、連雲港、瀋陽など、環境対策の
基盤整備が進んだのは大連、煙台、深センの３都市。

ソース（FujiSankei Business i.）
http://www.business-i.jp/news/china-page/news/art-20040716203438-ZIBLQSXSXL.nwc

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