与党「ウリ党」が、死刑制度をなくす特別法案を作ることを決めた。死刑をなくす代わり、
現行法にはない終身刑の導入を積極的に検討するという。
青瓦台(チョンワデ、大統領府)政務首席出身の柳寅泰(ユ・インテ)議員を代表発議者に、8月、国会で法案を提出するとの方針だ。
柳議員は1974年、全国民主青年学生総連盟(民青学連)事件で死刑判決を言い渡されたが、特別赦免で解放された。
同議員は、来週から、金亨泰(キム・ヒョンテ)弁護士など死刑廃止を主張する人々と法学者に会うなど、死刑廃止の世論作りに出る予定だ。
死刑廃止特別法案は、15、16代国会でも発議されたが、国会・法制司法委員会(法司委)委員らの反対で、
法司委に上程できないまま、廃棄された。しかし、「ウリ党」高官によると、17代国会では、
「ウリ党」の千正培(チョン・ジョンベ)院内代表をはじめ、崔竜圭(チェ・ヨンギュ)議員など16代国会の当時、
死刑廃止法案に署名した議員が法司委に布陣していることから、可決の可能性が大きいということ。
また、柳議員側によると、柳議員が成案を進めている死刑廃止法案は、16代国会当時の2001年10月、
新千年民主党(民主党)の鄭大哲(チョン・デチョル)前議員が代表発議した内容を骨子にするものの、終身刑制度を追加する内容になるという。
終身刑制度は、無期懲役とは異なって、受刑期間10年が過ぎても仮釈放の対象にならないため、無期懲役よりさらに厳しい懲罰となる。
法案作りにあたっている柳議員側は「死刑廃止に強く反対する主張に備えて、終身刑の導入を積極的に検討している」と説明した。
http://japanese.joins.com/html/2004/0716/20040716150804200.html