★中国:粉ミルクの国家標準規定、事件再発防止へ
安徽(あんき)省・阜陽(ふよう)市を発端として、中国全土に拡大した
悪質粉ミルク乳児死亡事件に関して、江蘇(こうそ)省・南京(なんきん)市の
質量技術監督局(質監局)は6日、粉ミルクに関する国家標準を制定した。
7日付で中国新聞社が伝えた。
国家標準は、「乳幼児の粉ミルク加工技術」「乳児粉ミルク調合I」
「乳児粉ミルク調合II、III」の三つに分けられる。同事件では、粉ミルクに
含まれる蛋白質、脂肪などの栄養分に問題があること発覚したため、
国家標準には粉ミルクの製造・加工に関する詳細な規定が明確にされている。
さらに、乳幼児を生後0−6カ月、6−12カ月、12−36カ月と分類し、発育に
必要とされる栄養分をそれぞれ明記。また、パッケージにも食品名称、
原料の調合、栄養素(蛋白質、カロリー、ビタミン、炭水化物など)、
製造者名、製造日、保存期限などの表記が義務付けられている。
母乳は、乳児にとって最も栄養バランスの取れた理想食と言われる。
そのため、パッケージには、「母乳不足などの場合に限り粉ミルクを勧める」
「生後6カ月以上の乳児には、補助食品を与えること」などが表記され、
粉ミルク以外の食品から積極的に栄養補給を行うよう消費者に呼びかけて
いく工夫を施す方針。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040708-00000003-scn-int