拉致被害者の蓮池薫さん(46)の高校時代の同級生らが27日、
蓮池さんを北朝鮮から取り戻す家族の姿を描いた朗読劇「魂の声−失われた24年」の上演会を新潟県柏崎市で開いた。
劇は蓮池さんの母、ハツイさん(72)が書きためた手紙や、兄、透さん(49)の手記を基に構成。
拉致後の家族の苦しみや、薫さんが日本に帰国後、永住を決意するまでの家族や旧友の闘いを描いた。
声優4人がピアノ演奏をバックに家族の痛切な思いを読み上げ、
ハツイさんが薫さんの思い出を語るシーンでは、幼少−青年期の薫さんの写真がスライドで上映された。
首都圏に住む同級生らが「芸術面から拉致問題解決を訴えられないか」と企画し、2−5月に3回、都内で上演。
地元での公演は初めてで、子供の帰国も盛り込んだ。
劇では曽我ひとみさん(45)の家族との再会や、
安否不明者10人の問題など拉致問題の全面解決を祈る薫さん夫妻の心情も紹介され、夫妻も市民とともに鑑賞した。
http://www.sankei.co.jp/news/040627/sha092.htm