急速な勢いで経済発展を続ける上海であるが、従来までの上海には意外に娯楽が少なかったという声が、
市民の間でよく聞かれる。事実、2000年以前の上海においては、映画館や劇場など一部を除き、アミュ
ーズメント施設は極端に少なかった。市民の憩いの場としての公園ですら、その不足が問題とされていた。
しかし2001年以後、好調な経済発展や万博招致活動を背景に、街の緑化や遊園地・テーマパークの建設
など、市民に娯楽を与えることを目的とした各種産業が勃興した。これは中国では比較的新しい潮流である。
上海近郊の大型森林公園である「東方緑舟」は、家族のピクニックや同窓会で訪れる定番の場所であり、
休日にはボートをこいだりバーベキューをしたりする家族連れや若者でにぎわう。
特に注目すべきなのは、「東方緑舟」は単なる公園ではなく、「勇者の知恵ゾーン」、「国防教育ゾーン」、
「サバイバルゾーン」、「科学探検ゾーン」、「ウォータースポーツゾーン」など、テーマ別にゾーニング
がされており、様々な層の訪問者のニーズに答えられる点である。
ここを訪れる観光客は、恵まれた自然環境の中でリラックスして日頃のストレスを発散できるだけではなく、
市内の公園には存在しない特殊なテーマゾーンで、独特の興奮を味わうことができる。「東方緑舟」は2004
年のゴールデンウィークには、1日あたり約1.05万人の入場者を記録した。
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http://japan.internet.com/wmnews/20040622/6.html