中国人を不法入国させ、東京都台東区内の革靴工場などに職人として送り込む
不法就労斡旋(あっせん)のブローカーとみられる都内の男(四六)=中国籍=が
別の恐喝未遂事件を起こしていたとして、警視庁公安部は恐喝未遂容疑で男の
逮捕状を取った。警視庁は男から事情を聴くなどしてブローカー活動の解明を進める。
関係者によると、ブローカーの男は、中国人を偽造旅券などで不法入国させ、同区
清川で靴加工会社を経営する韓国籍の男(四六)や日本名「宮本」を名乗る韓国籍の
男(四九)らに靴職人として斡旋していたとされる。
「宮本」は同区東浅草の靴加工場の元責任者で、昨年、不法就労の中国人や韓国人、
モンゴル人を働かせていた入管難民法違反(不法就労助長)罪で略式起訴され、同法
違反(資格外活動)罪で強制送還された。
靴加工は単純労働とみなされ、同法で定めた「技能」による在留資格が認められない
ため、靴製造を「地場産業」とする同区内では、低賃金で作業を請け負う外国人の不法
就労が横行している。
職人は韓国人が多いが、ブローカーの男は中国・東北地方の朝鮮族の中国人は
韓国語が通じる点に着目、不法入国させ仕事を斡旋していたという。男は永住許可を
取って日中間を行き来しており、警視庁は男の携帯電話の通話記録を差し押さえるなど
捜査している。
ソース:Yahooニュース(産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040603-00000018-san-soci