「原則だけに合意しても意味がありませんよ。どうか今回の会談では韓国の海の
ワタリガニをすべてとってしまう中国漁船を阻止する対策を立てるように言ってください」
1日午前5時、延坪(ヨンピョン)島・延坪面の港。出航のために集まった船員らは、3日、
雪岳(ソラク)山で予定されている南北将官級会談をめぐって不満を露にした。先月26日に
行われた第1回目の将官級会談で、南北は「西海上で発生する偶発的な武力衝突を防止しよう」と
いう宣言的な原則にだけ合意していた。
チャンシン号の船長のキム・ミョンス(50)さんは「何も捕まえられずに戻ってくるのではないか」とし、
「昨年は少しは捕まえることができたが、今年はワタリガニが完全にいなくなってしまっている」と話した。
やはり懸念した通り、この日の半日間、チャンシン号の網にかかったのは海に浮いているゴミだけだった。
中国漁船が昨年も北方限界線(NLL)を越えて侵入し、魚やワタリガニをすべて捕まえてしまったが、
今年もそのような行為は続いており、漁民たちは「ワタリガニがない」と嘆いている。
甕津(ウンジン)水協で調査した結果、今年4〜5月、延坪の住民の漁獲量は4万1057キログラム。
前年同期の74万3052キログラム(漁獲高84億ウォン)の7.56%の水準にまで減った。全体の漁獲量で
ワタリガニの占める割合は90%だ。
仁川(インチョン)海洋警察と海軍側も「2002年の西海(ソヘ)交戦以降、北朝鮮も海上で韓国を刺激しないために
かなり気を使っている」とし、「最近は中国漁船の方がこの状態を巧妙に利用し、韓国漁民に被害を与えている」と話した。
(略)
ソース:
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/06/02/20040602000050.html