中国に牧場開く 三重町の深田栄次さん「経済成長に貢献したい」
(大分合同新聞:5/23)
三重町西泉で工務店を営む深田栄次さん(57)が、中国湖北省荊州
(けいしゅう)市の経済開発区に牧場を開いた。中国の経済成長に期待し、
初めての農業に挑戦。精力的に経営拡大に取り組む一方で、「地域の人との
触れ合いが何より魅力」と、異国での”スローライフ”を楽しんでいる。
地域住民とも温かい交流
三重町は荊州市の荊州区と友好関係を結んでいる。深田さんは同区からの
研修生を工務店に受け入れてきたほか、十数年前に日中友好の訪中団に参加。
自分の目で見た中国を、「自分たちが歩んできた道を見るようだ」と、戦後、
経済成長を遂げた日本の姿と重ね合わせた。以来、「経済の発展、交流に
貢献できないか」と模索してきたという。
中国には近年、日本企業が次々と進出。しかし、深田さんは「工業より、
かえって農業の方が夢がある」と考えた。丘の上の約七万平方メートルを
安く借り上げ、二年がかりで牧場を整備。現在、黒毛牛百頭を放牧している。
「中国の地方では、肉はあまり消費されていない。牧場経営は珍しい」と
深田さん。繁殖から加工、販売まで一貫して手掛け、来春にはレストランも
開く予定。「日本の味をそのまま伝えたい」と意気込む。
牧場の周りには、九軒しか人家がない。その中から六人が牧場で働いて
おり、雇用にも貢献。互いの家で食事をしたり、日本語を教えたり、温かい
交流を続けている。
深田さんは「四十年前の日本のような姿がここ(荊州市)にある。大野郡の
人にも牧場を訪れ、良さを味わってもらいたい」と話している。
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