【中国】「沖ノ鳥島は岩」中国が認識、排他水域適用外狙う [04/23]

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沖ノ鳥島
 東京都小笠原支庁小笠原村に属する日本の最南端の島。北緯20度25分、東経136度04分に位置
する。1931年に日本領に編入し、第二次世界大戦直前には気象観測所を設置する計画もあった。
 満潮時には僅かな岩を除いて水没する。近年、波による浸食が激しく、このまま島が消えて
しまうと甚大な経済損失(周囲200海里を排他的経済水域を宣言できなくなる)が発生する
ことから、現在では周囲をコンクリートで固めるなどして岩を保護している。
 2004年4月22日、中国政府は突如「沖ノ鳥島を【島】でなく【岩】であり、中国政府は条約を
守るつもりはない」と声明し、日本政府はすぐさま反論している。2004年になって中国の国際法
上違法な調査は11件にもなり、その多くが沖ノ鳥島の排他的経済水域内(排他的経済水域に
ついては ”海”参照)である。
(補足:1970年代までの中国の国防政策は、内陸部に敵を誘い込んで持久戦で戦う人民戦争論
がベースになっていたため、海軍はあまり重視されてこなかった。80年代になると「近海防衛
戦略」が唱えられはじめ、85年には中央軍事委員会にて「領土主権と海洋権益を擁護し、経済
建設のための安定した環境を保証すること」と決議され海軍が重視されるようになった。中国
海軍では近海を北はウラジオから南はマラッカまで、東は第1列島線とし、外洋は第1列島線
の東側の千島列島・小笠原諸島・マリアナ諸島とされている。しかし、中国海軍が目指す外洋
での作戦能力獲得以前に、重要な海域の多くが排他的経済水域のため、満足な海洋調査が行え
ていない。このことは潜水艦戦上において必要な音響データ(海底の起伏・塩分濃度・海水温
度など)が得られないことを意味している。)         2004年4月29日更新

軍事百科事典 29日更新分 沖ノ鳥島・尖閣諸島
       前々回更新分 中国の特殊部隊
http://www003.upp.so-net.ne.jp/Zbv/index.htm