北朝鮮 爆発8000人家失う
中国との国境に近い北朝鮮北西部のリョンチョン(竜川)駅で3日前に起きた大規模な爆発事故で、国連や国際赤十字などの国際的な援助団体の関係者や各国の外交官などあわせて40人が、24日から現地入りして被害の状況などについて調査を進めています。
これまでの調査の結果について国連がまとめた報告書によりますと、今回の爆発事故で子供76人を含む154人が死亡し、5人の行方がわからなくなっているほか、1300人以上がけがをしました。
また、爆発が起きた地点から半径500メートル以内の建物はすべて吹き飛び、1850世帯のおよそ8000人が家を失ったということで、
国連の報告書は仮設住宅の整備が緊急の課題となっていると指摘しています。さらに、大きな被害を受けた水道、電力、通信網、それに病院や学校などの公共施設の復旧も求められているとしています。
こうした中、北朝鮮の赤十字からはすでに400人近いボランティアが現場で救助活動やけが人の手当に当たっています。
そして24日からは水の浄化剤や毛布などの支援物資の配布も始まっているということで、国連では今回の調査結果を踏まえ、各国政府や支援団体と連携しながら効果的な支援を進めていきたいとしています。
(NHK2004/04/25 12:10)
http://www.nhk.or.jp/news/2004/04/25/d20040425000056.html