早稲田大学が中国江蘇省の蘇州中学(中・高校部門を併設)と提携し、優秀な学生獲得
に乗り出す。高校内に大学進学クラス(定員未定)を近く設け、英語と面接試験に合格す
ると、早大国際教養学部に入る。日本では少子化が進み、新入生の大幅減が見込まれ
ていることが背景にある。有望な若者を中国に求め、経済を中心に緊密化が進む日中関
係を支える人材を育てる狙いもある。北京大学との間では、単位の交換を始め、両国間
の学生の交流を強化する。
国際教養学部は4月に発足。英語で授業をし、1学年の学生は600人。うち3分の1を外
国からの留学生とする。
(中略)
早大は在学生約5万人。うち留学生は約1500人いるが、今回の制度改革によって将来
は5千〜6千人に拡大する計画。国際部長を務める小口彦太理事(教授)は「海外との相
互理解を深めるには、教育を通じたネットワークづくりが重要だと考え、人材交流を進めた
いと思う。米スタンフォード大や英ケンブリッジ大も世界から優秀な学生を集めており、日
本の大学も競争に負けられない」と話している。
他大学の例では、立命館大学が00年、大分県別府市に立命館アジア太平洋大学を設立。
在学生約3700人のうち約1600人をアジアを中心とした67カ国から招いている。ソウル
や上海、ジャカルタなどに事務所を開設し、留学生を募集している。
http://www.asahi.com/national/update/0319/011.html