中国人民銀行(中央銀行)は11日、今年の重要政策を発表した。注目の
為替政策については「人民元相場を均衡あるレベルで基本的に安定させる」と
従来通りの主張を繰り返した。ただ、「資本勘定での人民元の交換性を
緩やかに前進させる」とし、資本移動の自由化などを順次進め、為替制度
改革に向けた環境整備に取り組む意向は明確にした。
一方、人民銀行の周小川総裁は同日、2002年12月の就任後初めて、
海外メディアを入れた記者会見に臨んだが、人民元の為替相場については
発言せず、為替に関する質問も出ないまま会見がうち切られた。
会見で、周総裁は、消費者物価が1月は前年同月比で3・2%の高い伸びを
見せ、インフレ懸念が広がっていることについて、「消費者物価は多少上昇
しているが、金利を調整するレベルに達していない。今月中は金利政策を
考慮しない」として、当面は金利を引き上げないことを明言した。
しかし、周総裁は「(経済情勢を)なお観察しなければならない」とも
述べ、市場を注視していく姿勢を示した。
引用
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040311-00000212-yom-bus_all