中国で高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)の家禽(かきん)類への拡大が続く中、農
村では動物検疫所が十分に機能していないなど防疫体制の不備が目立ち、人への感
染の懸念が高まっている。
世界保健機関(WHO)は9日、中国に対し「家禽類の感染規模からみて、人への感染も
あり得る」と警告、対応策を強化するよう促した。
中国では1月27日に最初にアヒルの感染が公表されて以来、2週間で10省、2自治区、
2直轄市の計14地区38カ所に感染が拡大、勢いは依然、衰えていない。
今月7日に家禽類への感染が確認された湖北省鄂州市の農村を取材した中国紙、新京
報によると、農村には動物検疫所があったが、市全体で少なくとも80万羽が定められた
予防接種を受けていなかった。
http://www.kyoto-np.co.jp/news/flash/2004feb/10/CN2004021001001701H1Z10.html