4日午後、京釜(キョンブ)高速道路の器興(キフン)インターチェンジ付近で、警察庁・
外事課所属のキム某(49)警察官はナンバープレートが「京畿(キョンギ)80ば
2592」のコンテナトラック(4.5トン)を待っていた。
キム警察官はこの車に大量の金塊が積まれているという情報を入手し、京畿道・平沢
(ピョンテク)港に尾行隊を送り、車の動きを把握していた。
午後4時30分頃、問題の車を発見したキム警察官はその後を追いかけた。
同僚の警察官が他の事件に投入され人手が足りなかったことから、キム警察官はパク某
(33)さんなど民間人の後輩4人を同行した。
当時、平沢港からコンテナを運転して来たイ某(40)さんは、コンテナの修理を受ける
ため、南楊州(ナムヤンジュ)市・別内(ピョルネ)面に行く途中で予定を変え、平沢方向に
戻る最中だった。
しかし間もなく、深緑のボックスカーが近づいてきて「警察だ。調査することがある」とし、
車を止めるよう要求、イさんは路肩に車を駐車した。
普段は中国から輸入してきたフナを運んでいるというコンテナの後方には2つの酸素ボンベが
付着しており、暗がりの中は酸素が充満していた。
パクさんは持っていたライターをつけ、2分間余中を調べたが、予想とは裏腹に中はがら空きの
状態だった。
訳が分からずあ然としていたドライバーのイさんがコンテナの上に上り、中を覗き込んだ瞬間、
パクさんの周辺で火花が散った。
驚いたパクさんが足で火を消そうとしたが火花はパクさんの服を燃やし、体中に広がった。
この火を消そうとしたオさんにも火は燃え移った。
当時、コンテナの中にはパクさんらが外に出るための道具が用意されていなかった。
この事故でパクさんは死亡し、オさんは全身に3度の火傷を負った。
コンテナの内部に酸素が充満していたことにより、予想もできない状況に発展した「青天の
へきれき」のような事故だった。
遺族らは警察の捜査に民間人を動員することは理解できないとし、真相究明を要求している。
警察は「キム警察官は意欲が先走りし、民間人の後輩を捜査に動員した」とし、「これは明白な
過ち」とし、捜査に民間人を動員することになった経緯を調査しているとした。
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