【イスラマバード2日共同】パキスタンの「核開発の父」と呼ばれる科学者アブドル・
カディル・カーン博士が、治安当局の取り調べに対し、北朝鮮、イラン、リビアにウラン
濃縮技術を供与したと供述していたことが1日、分かった。治安当局に近いパキスタン
当局者が明らかにした。
3カ国への核技術拡散の疑惑はこれまでにも指摘されているが、カーン博士自身が供述
したのは初めて。
同当局者はまた、博士が、ウラン濃縮に必要な遠心分離機に使われる部品製造施設の
建設を手助けするためマレーシアに複数の側近を派遣していたことが明らかになったと語った。
カーン博士をはじめとする著名科学者らは、イランへの国際原子力機関(IAEA)の
検証でパキスタンからイランへの核拡散が昨年に発覚して以降、一斉に取り調べを受けていた。
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