貧者も核】「個人責任」で幕引き?パキスタン核技術流出疑惑捜査[01/24]
イランへの核技術流出疑惑をめぐるパキスタン政府の捜査が大詰めを迎えている。
核開発体制への打撃を最小限に抑えるため、少数の科学者の個人的責任を問い、
国や軍などの組織的関与を否定することで、事態収拾を図るとの観測が強まっている。
(中略)
米ニューヨーク・タイムズ紙などは欧米の当局者の情報として、1980年代後半から
最近にかけ、パキスタンから北朝鮮、イラン、リビアの3国に核技術が流出したと報じている。
今回の捜査は、イラン関連を対象としているが、パキスタンのカーン外務省報道官は「複数の
科学者が私腹を肥やすために行ったかもしれない」と述べており、「少数の科学者の関与を認め
幕引きを図る」(地元記者)との見方が強まっている。
(略)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20040123id27.htm
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リビア、IAEAに核爆弾の設計図を提出
【ウィーン24日共同】国際原子力機関(IAEA)報道官は23日、リビアがIAEAに核爆弾の設計図を
提出したことを明らかにした。ロイター通信によると、設計図はIAEA査察官が封印したうえで、
専門家の分析のため米国に移送された。
リビアが昨年12月に廃棄を宣言した核計画についてIAEAは「初期段階」と評価していたが、
設計図を保持していたことでリビア側に核爆弾を開発する意図があったことは明白となった。
同通信などによると、提出されたのは核弾頭の設計図で、ミサイルなど運搬装置は含まれていない。
またリビア側が設計したものではなく、外国から持ち込まれた可能性が高いという。
IAEAは19日、リビアの核計画の放棄実現をめぐり米英両国がIAEAの核放棄の検証作業を
支援することで合意。IAEA査察団が20日にリビア入りし、米英の専門家グループと共同で
査察作業を開始している。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20040124AT3K2400N24012004.html