北朝鮮の貨物船「ポン・ス」が関与したとみられるオーストラリアのヘロイン密
輸事件で、メルボルンの治安判事裁判所は5日、マン・スンソン船長(63)ら3
4人の被告に対する予備審理を開始した。
午前中の法廷では、通訳が弁護士らの声をよく聞き取れないとの苦情が出て
審理が中断。検察側の冒頭陳述は午後に行われることになった。同船には朝
鮮労働党の上級幹部が乗り込んでいたことが分かっており、北朝鮮政府と事
件との結び付きについて検察がどう主張するか注目される。
事件はことし4月、連邦警察などがビクトリア州でヘロイン約50キロを押収
し、マレーシア人など4人を逮捕したのが発端。税関は付近を航行中の「ポン・
ス」を追跡したが、停船命令などに従わないため、国防軍の艦船、特殊部隊な
どを動員してニューカッスル沖で拿捕(だほ)し、乗組員30人を拘束した。
5月には連邦警察が、荷揚げ場所とみられる海岸付近に埋められた新たな
ヘロイン75キロを発見。押収量は計125キロ(末端価格約171億円)に及ん
だ。
予備審理は被告らを本裁判にかけるかどうかを決める司法手続きで、数週
間続く見通し。
(下記ソースより引用)
http://www.sankei.co.jp/news/031105/1105kok079.htm http://www.sankei.co.jp/