千葉市若葉区夫婦失踪事件

◆“２人”の男
　県警によると、妻が失跡直前の５月１５―１８日に仕事を休んだ理由は、「警察の人が来る」
から。妻は知人らに「警察の人から『お宅は泥棒に狙われている』と言われ、通帳の保管場所
などを事細かに話した」「警察の人は朝から晩までいた」と話したとされる。
　しかし、それらしい男を見たという情報はなく、県警も「該当する警察官はいない」と語る。
妻は１６日朝、知人に「人生で３本の指に入るつらいことが起きた」と電子メールを送ったが、
「つらいこと」が何を意味するのかは不明だ。
　一方、１８日午前８時半ごろ、妻は同僚に「３０分ほど遅れる」と電話した。約５０分後、
今度は夫を名乗る男から、妻の勤務先に「身内に不幸があったので２、３日休む」との電話が
入った。通話記録では自宅から発信されていたが、この時、夫は埼玉県三郷市の職場にいた。
夫を名乗った男と、警察官を装う男との関連は分かっていない。

　◆「理由なき」失跡
　夫婦は、テニスやガーデニングが共通の趣味で、仲は良かった。９月に定年を迎える夫は、
現職場に再雇用されることが決まっており、妻も先月末から今月初めに、アメリカにいる娘
を訪ねるのを楽しみにしていた。２人に失跡する理由は見当たらないという。夫婦の車は
「千葉５４な５４７１」のマツダ・ファミリアで、色はシャンパンシルバー。

(7月29日03:04)