新作ディズニー映画に日本アニメの盗作疑惑Part.3

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http://b2o.nikkei.co.jp/contents/b2o10/w10/20010526eimi120626.cfm
ディズニー新作と日本TVアニメそっくり?・ネットで世界の愛好家が論争

 米国で6月に公開されるディズニーの新作アニメ映画「アトランティス 失われた帝国」と1990年に日本のNHKで放送されたTVアニメ「ふしぎの海のナディア」をめぐり、世界のアニメ愛好家たちがインターネット上で「似ている」「似ていない」論争を繰り広げている。論議は米国や欧州のネット上の掲示板などにまたがって続いており、「ジャパニメーション」人気の世界的な広がりを裏付けた格好だ。
 映画はマイケル・J・フォックスが声を演じる主人公の冒険家が海に没した伝説の大陸アトランティスのナゾを追うストーリー。20世紀初頭を舞台に巨大潜水艦などが活躍する。日本では年末に公開の予定。

 一方、TVアニメも19世紀末が舞台。アトランティス末裔(まつえい)の少女のナゾをめぐる海洋冒険物語で、やはり万能潜水艦が重要な役回りを演じる。人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野秀明監督が総監督を務めた。

 映画の予告編を見るなどしたファンがネット上の掲示板などで自説を展開。「ヒーローやヒロインの容姿が酷似している」「物語のカギを握る青い宝石がそっくり」などと類似点を主張するグループがある一方で、「どちらもジュール・ヴェルヌの古典『海底2万里』を踏まえた作品だから共通点は当然」などとする反対派も。論議には米国のほか、ドイツやイタリア、フランスのファンも加わっている。

 論争について、NHKは「把握しておらず、何ともコメントできない」(経営広報部)と話す。ディズニー側は「公開前であり、本編を見ていただいてから論議してほしい」(映画配給部門のブエナ・ビスタ・インターナショナル・ジャパン)としている。

 ディズニーのアニメ映画と日本アニメをめぐっては、94年に公開された「ライオン・キング」と故手塚治虫氏の「ジャングル大帝」が、類似性で議論になったことがある。