日本は立憲君主国か

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213護憲による害毒1
こと「軍事」となると「異様な忌避感」を以って議論することさえ避ける風潮から
は前進した様に思いますが、いまだ憲法改正論議になると「第9条」だけが論点と
なる事態は従来通りですね。
軍事に対する異常な忌避感を背景にした憲法9条改正絶対反対という方針は、憲法
改正論議自体を禁忌する風潮を醸成する戦術で以って今日まで実現化されています。

しかしながら、その戦術には、憲法9条以外の憲法問題を放置してきたという「大罪」
があります。
大罪の中身は、9条以外の制度疲労している部分の改正がなされない状況をつくって
しまったことと同時に、基本的人権やシビリアンコントロール方針等堅持すべき理念
の再確認の機会を国民から奪ってきたということです。
214護憲による害毒2:2001/05/13(日) 05:16
取り分け後者は直接的には目に見えないが、重要なことであるとは考えてい
ます。
憲法とはその国の理念であるのだが、改正を行う度に変更されない部分とい
うのは、要するに、あらためてそういう理念を堅持することを宣言している
ということなのです。

改正論議さえしないで実態との乖離が著しい憲法を放置しているということ
は、要するに、「堅持すべき理念の部分」さえも「なし崩し」にされている
と他国から理解されても仕方ないことです。
ちょっと乱暴に言えば、平成のこの世に、我が国が他国を侵略したり支配す
る意図がないことは明白です。
むしろ、他国への経済援助額が世界最高レベルであったりして、世界平和と
安全に貢献しようというのが現在の国是でしょう。
それならば、そういうことを宣言することが必要です。

そして、それは「単なる宣言」ではなく、憲法という国の理念を成文化した
もので行うべきです。
宣言の内容が本当のことであっても、憲法と実態が乖離していれば本当のこ
とを宣言していても信用されることはないでしょう。
215護憲による害毒3:2001/05/13(日) 05:17
憲法改正論議自体を禁忌する風潮を醸成する戦術がおかした大罪にいま
こそ気付くべき時だと考えてます。