雅子妃】皇室における東宮問題を語りつくす【小和田家】★44
歴史通(2011/05)5月号/天皇−最高の危機管理機構3/4
・警察の警備・危機管理畑を歩んできた私にとって忘れられない年が昭和50年。
両殿下沖縄訪問にあたって警備責任者として、ひめゆりの塔前の岩穴の事前調査を求めたが
「県民感情を逆撫でする」と却下される。また健児の塔のご訪問も、
炎天下に100段近い階段を上っていただくのは酷なため車を使うルートを提案したが「これは贖罪である」と拒否される。
・折々の記者会見などにおいては抑制のきいた表現や発言を心がけていらっしゃる皇后陛下だが、
H14年10月20日、拉致被害者5人の帰国に際して異例とも言える談話を発表された。
ご自身の至らなさを叱責されるような厳しさが滲み出るような談話に接し粛然とする思い。
皇后陛下は国民に対しては慈母として臨まれているが、ご自身に対してはきわめて厳格に対されていらっしゃることが浮き彫りになってくる感じ。
・昭和天皇の全国ご巡幸に発揮された日本的「ヴ・ナロード」(人民の中へ)の帝王学は明らかに今上に受け継がれた。
・日本文化の継承者・伝達者であられた両陛下の御不例は誠に痛ましい。
昭和天皇の大喪の礼の警備を司った私としては生涯に二度も大喪の礼を見たくない。両陛下には休養して長生きしていただきたい。