雅子妃】皇室における東宮問題を語りつくす【小和田家】★44
月刊誌レポ。詳細は各自ご確認ください。1/4
文藝春秋(2011/05)天皇皇后両陛下の祈り/川島裕侍従長
・3/16発表のお言葉を含め9頁の記事。
・3/11午後。両陛下は蓮池参集所で3団体の奉仕団の労をねぎらい、厩舎で伊勢神宮に献進される神馬をご覧後、
今上は執務室で公務の準備、皇后陛下は御座所・芳菊の間まで今上をお送りになり御所へ戻られるところ。
・揺れを感じられた今上はTVのスイッチを入れ、皇后陛下は廊下を隔てた前庭に面するガラス戸を少し開けて出口を確保。
・部屋の棚に並べてある各国元首の写真立てが倒れ始め、今上は皇后陛下を伴われて前庭中ほどへ。
ひと落ち着きして部屋に戻られた皇后陛下は女官や職員と手分けして飾り皿や花瓶を床に下ろし始めたところ再び揺れ、お庭へ。
・皇后陛下。御所へお戻り間際に勤労奉仕団、参観者の安否確認を侍従に依頼。
・TVをご覧の今上。10bの津波警報に職員と共に息をのみ、H5年7月の北海道南西沖地震の際、
沖に出ていたイカ釣り漁船が無事戻ってきたことを思い起こされ「沖合まで出られれば大丈夫」と祈るように述べられる。
・11日夜、帰宅困難となった一部の勤労奉仕団約60名が窓明館に宿泊。帰宅できずに二名態勢になった侍医ひとりが皇后陛下の依頼を受け館を訪問。
・夕刻までには皇族・旧皇族全員の無事を確認。お子様方・各宮家からの電話。
・同夜、スペイン・ソフィア王妃よりお見舞いの電話を皮切りに、各国元首からの電報が到着。
文藝春秋(2011/05)天皇皇后両陛下の祈り/川島裕侍従長 2/4
・12日、両陛下6時起床。7時朝食。これまでの災害ではお見舞いの言葉は災害発生県の知事に伝えていたが、
今回は広範囲・甚大な被害であることから総理大臣へ伝えるご判断。
・7時半、皇后陛下、窓明館訪問。8時頃出発予定だった大学生の一団を見舞い、体調不良の学生1名が宮内庁病院で休めるよう手配依頼。
前日本看護協会会長、南祐子氏から電話報告。
・午後3時36分。福島第一原発一号機爆発。両陛下のご意向を受け、今後お会いになる人々と連絡を取り合う。
・13日。6時起床。散策後朝食。今後の対応をいろいろ検討するようご指示。計画停電に御所でも遭わせてはどうかとご示唆。
庁内より発見された蝋燭立ては旧帝国海軍艦艇内で使用されたらしい。
・被災地訪問についてはこれまでは知事の判断に信を置いてきたが、
今回は忙殺されている関係各所へのさらなる負担にならぬよう今後の日程調整。
行事予定についても警備当局に更なる負担を掛けぬよう見直し。武蔵野陵参拝、御料牧場へのご静養、園遊会は取りやめ。
・14日、羽毛田長官とともにお召し。ワーキングランチ。宮殿の原則閉鎖など3点を決定。
千代田区は計画停電区域外だが、ノルマが課されていないということは逆に自分を厳しく律していくということ、
また皆と分かち合うという意味でも自主的に停電を実施。同夜、参与始め御用掛、長官、筆者の計7名と会食。
文藝春秋(2011/05)天皇皇后両陛下の祈り/川島裕侍従長 3/4
・15日、6時起床。両陛下午前中、御所にて田中俊一前原子力委員会委員長代理より説明。
午後、安藤隆春警察庁長官より衛星写真も使っての報告。
・同日、今上はご自身の気持ちを国民に伝えたいお考えを長官、筆者に相談。
ビデオレターの作成を決定。皇后陛下と話し合われながらお言葉の作成。午後3時半から5時半まで自主停電。
皇后陛下、今上のご心労を案じて願われ、4時半からお二人で30分ほど戸外散策。
・16日。午後2時頃、ビデオ収録時間のセット。3時、収録開始。4時半、各局一斉に放映。
収録後、宮川清東京大学院医学系研究科教授から放射線被曝についての説明。
今上、放水作業のニュースを成功をご念じながら熱心にご覧。
久常節子日本看護協会会長、皇后陛下へ、被災地に赴く看護師が携帯する「緊急被ばく医療」に関する冊子お届け。
同夜、来日中の根岸英一夫妻と会食。
文藝春秋(2011/05)天皇皇后両陛下の祈り/川島裕侍従長 4/4
・17日。両陛下、日赤社長・同副社長から報告聴取。
午後、5月の植樹祭日程ついて総務課長・担当侍従とご相談。大幅な短縮日程。
二度の自主停電。30分の散策。同夜、官房副長官任命式。
・18日。6時半からの自主停電に合わせて両陛下は散策へ。
8時51分、ニュージーランド地震犠牲者への黙祷。午後、海上保安庁長官より報告聴取。
皇后陛下、国際日本語普及協会・西尾珪子氏に在日日系人の安否確認の現状について電話でお尋ね。
EPA関係で来日中の看護師研修生についても早くよりご案じ(23日、看護協会より全員無事との回答)。
〆は、両陛下はこれから長きにわたり、この厄災を被った人々に思いをお寄せになり、日々を送られることと思う。
本稿は、厄災発生からの一週間に絞って記すこととした次第である。
以上です。
>>397で一部レポが上がっている歴史通5月号を入手したのでのちほどレポします。
少しお待ちください。