ライブドア事件総合スレッドpart21

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250朝まで名無しさん
☆金を巻き上げる粉飾
堀江は、「実際にお金がある粉飾なのだから悪質でない」と主張しているが、
お金があるのならなぜ粉飾したのかということまで考えなければならない。
つまり、どこから出てきたか公にできない金なのではないか、ということだ。
では実際に検証してみよう。

 判決文では以下のようにある。
「その経済的実態としては、ライブドアが新株を発行して、
 その払込金を売上げとして計上して業績向上を実現しているに等しく、」

つまり、実態を知らない株主を騙して払い込ませたお金なのである。
騙し取ったお金がある粉飾と、騙し取っていないからお金が無い粉飾。
この二つの粉飾が異なるのは確かにそのとおりだが、
悪質と考えられるのは、当然ながら前者であろう。
251朝まで名無しさん:2011/05/27(金) 22:12:16.77 ID:nICO4AF1
☆粉飾による資金調達で急成長
堀江は、強制捜査当時にライブドアには豊富な資金があり、
健全な経営が出来ていた、と主張している。
ではその資金をどうやって集めたのか検証してみよう。

判決文にはこうもある。
 「多くの投資者に資金を拠出させたというものであって、
 粉飾額自体は過去の事例に比べ、高額ではないにしても、
 その犯行の結果は、大きいものがある。」

上場後にライブドアが投資家から調達した資金を調べると下記のようになる。
 平成11年9月 …   6億円
 平成12年4月 …  56億円
 平成15年10月 … 48億円
 平成16年4月 … 358億円
 平成17年2月 … 800億円
 平成17年5月 … 440億円

平成17年の2月、5月は正しく粉飾決算発表後の調達だし、
平成16年4月についても経常利益予測を20億から30億へ粉飾上方修正した後なので、
合計1598億が粉飾による資金調達となり、粉飾無しでの資金調達110億の15倍近くにもなる。
ライブドアはまさに粉飾で10倍以上にも急成長した会社といえるのである。
252朝まで名無しさん:2011/05/27(金) 22:13:54.18 ID:nICO4AF1
☆・粉飾による堀江の個人資産増大
堀江はオーナー社長が故の粉飾による利益享受も受けている。
判決文では下記のようにある。
「加えて堀江被告はLDの大株主であり、本件の実行により株式保有率自体は
 低下したものの、筆頭株主の地位は失わず、保有する株式の時価総額も増大し、
 結果的に本件の利益を享受している。」

ライブドアの株価変動は激しいので、いつと比較すべきか難しいが、
粉飾前で一番株価が下がった時での堀江保有株時価総額は約20億。
それが事件発覚直前では1300億くらいまでに膨らんでいる。
保有株式の純資産額で計算した場合には、粉飾前50億から粉飾後に370億まで膨らみ、
そのうち80億分を145億の高値で売却して利益確定させていた事になる。

裁判ではこの事を下記のように指摘して、量刑上看過できないとしている。
「現に一部の保有株を売却し多額の資金を得ており、このこと自体から堀江被告が
 個人的利益を得る目的で本件を行ったとまでは認められないにしても、
 これを量刑上、看過することはできない。」
253朝まで名無しさん:2011/05/27(金) 22:16:36.31 ID:nICO4AF1
☆偽計・風説の流布との併合罪
これは実態としてどういう事か分かっていない人が多いように思えるが、
結局は外部からよく価値のわからない物(会社)を使って、
利害関係者に安く株券を発行する利益供給だ。

そのお金を負担するのは新株(LD子会社株)を買う投資家で、
利益を受け取るのは新株割当先(投資事業組合=ライブドア)という形だ。
近年このような行為は不公正ファイナンスとして偽計罪で立件される例が
増えていて、ライブドアと同様の株式交換を使用したスキームでは
オーベン(旧icf)と梁山泊関係者が立件されている。

なお、株式交換での利益供給ということで気が付いている方も多いと思うが、
ライブドア本体の粉飾もこの株式交換で安く入手した株券を売って作った金で
粉飾をおこなっている。
裁判ではマネーライフ社の株式交換のみ立件されていて量刑には考慮されていないが、
ライブドアは犯罪によって収益を上げていて、
それを隠すために粉飾までおこなった犯罪企業というのが実態なのである。
それを考えれば、堀江の2年半という執行猶予なしの懲役刑はあまりに軽いといえよう。