NHK総合

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100リッキー○ ◆PZHuhNBLO6
太平洋艦隊とバルチック艦隊の合流を阻止せよ

強固な旅順要塞に守られたロシア太平洋艦隊はバルチック艦隊の到着を待っていた。
日本にとってこれらロシアの艦隊の合流は制海権を失うことを意味していた。
そこで帝国海軍は「旅順攻略」を陸軍に要請。
それを受けた陸軍は激戦の末、多くの戦死者を出しながらも203高地を攻略、
そこを観測所として旅順港にいるロシア太平洋艦隊に砲撃を浴びせ壊滅させた。
旅順港の外でロシア太平洋艦隊を見張っていた日本連合艦隊は
この壊滅の知らせを受け、バルチック艦隊との決戦へ向かう。
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「皇国の興廃此の一戦にあり」

海戦は日本側の敵前大回頭で始まった。
後に東郷ターンとして、世界の海軍史上に名を刻むこの大回頭は
敵に艦隊の横腹をさらすものであり、戦術の常識を超えた自殺行為に近いものだった。
これを見たロジェストウェンスキー(バルチック艦隊司令長官)は
「東郷は発狂した。ロシアは勝った、勝った」と喜んだ。
日本の戦艦に搭乗していたイギリスの観戦武官も「こんなことをしたら負けてしまう」と叫んだ。
だがこれは一直線に進行するロシア艦隊に、日本艦隊がこれと平行に一列で迎え、
敵前方間近で急激に百六十度ターンを行い、ロシア艦隊の頭を押さえつけて撃滅する作戦で、
人間が行い得る、最大範囲内でほぼ完璧な形で遂行された。
これが功を奏し、二日間にわたる戦闘でロシア艦隊は全滅した。
実戦に参加したロシア側38隻のうち、損害は沈没21隻、捕獲または抑留6隻、
戦死約5千名、捕虜約6千名。これに対して日本側は水雷艇3隻が沈没したのみで
戦死者も百十余名にとどまった。ルーズベルト大統領は「トラファルガーの海戦以上に完璧なゲームだった」と日本の
勝利を絶賛した。東郷平八郎は国内では聖将として神のように崇められたほか、
「アドミラル・トーゴー」の名は世界に轟き、「東洋のネルソン」と呼ばれ、
今日に至るまで世界各国の海軍軍人たちの尊敬を集めている。
「黄文雄の大東亜戦争肯定論」  黄文雄 WAC出版