裁判員候補、来年は34万人 大阪・千葉など高い確率
最高裁は28日、全国で有権者34万4900人が来年1年間の裁判員候補者として選ばれると発表した。
302人に1人が候補者となる計算。今年5月からスタートした裁判員制度は10年に初めて通年で実施されるため、
候補者数は09年の候補者より約5万人増え、選ばれる確率も352人に1人から上がった。
今後、各市町村で選挙人名簿からくじ引きで選ばれる。候補者となった人には11月半ばに通知が最高裁から届く。
裁判員裁判は全国の50地裁に加え、10の支部の計60の裁判所で実施される。各裁判所が、
過去数年間の管内の対象事件数などを考慮しながら1事件につき100人の候補者が必要などと見積もって算出し、
最高裁がまとめた。
まとめによると、選ばれる確率が最も高いのは、09年に続いて大阪地裁(堺支部を含まず)で182人に1人。
千葉地裁が186人に1人で続いた。一方、最も確率が低いのは、やはり09年と同じで秋田地裁の624人に1人。
大阪地裁と比べると約3.4倍の格差になった。(中井大助)
■候補者になる確率で見ると…
【高い裁判所】
(1)大阪地裁 有権者182人に1人
(2)千葉地裁 有権者186人に1人
(3)高知地裁 有権者218人に1人
【低い裁判所】
(1)秋田地裁 有権者624人に1人
(2)釧路地裁 有権者613人に1人
(3)福井地裁 有権者547人に1人
http://www.asahi.com/special/080201/TKY200908290059.html